地盤の圧密沈下により不同沈下を起こした建物の、水平修正復旧工事には次のような工法があります
 1. 基礎土台切離し沈下修正工法

[施工方法]

建物の布基礎と土台を切離し、専用ジャッキを
設置し嵩上げ、水平調整、沈下部分を修正する。


[施工順序]

A 建物のアンカーボルトの位置を確認して
  ナットをはずします。

B 基礎天端部分を切り、嵩上げジャッキを
  設置します。

C 専用ジャッキで建築物を水平レベルまで
  修復します。

D 水平修復後、布基礎と土台の間に
  パッキンを挿入しモルタルを注入します。


2.基礎耐圧板修正工法

[施工方法]

基礎の下を掘って鉄板やコンクリート板を敷いて、耐圧板を作成し、ジャッキを掛け、基礎より持ち揚げて修正する工法。


[施工順序]

A 基礎下部に作業空間を形成し、専用ジャッキを設置します。

B 設置されたジャッキで、耐圧板を反力として沈下修正します。

C 修正後、仮受けジャッキ台を作成し、建築物を仮受けします。

D 仮受けジャッキで建築物を修復後、修正したところに、モルタルを充填し、仮受け台を寝巻きします。

E グランドラインまで土を埋め戻し完了です。

3.鋼管杭圧入沈下修正工法

[施工方法]

建築物の所望の基礎の場所に、作業空間を形成し、ジャッキに寄り建築物の重力を反力とし、鋼管を順次継ぎ足して地盤に打ち込み、鋼管杭を形成します。鋼管杭の頭部にジャッキ台を設け仮受けし、沈下修正する工法。


[施工順序] 

A 基礎下部に作業空間を形成し、専用ジャッキを設置します。

B 設置されたジャッキで、小口径鋼管を建築物を反力として順次熔接で継ぎ足しながら、地盤中に打設します。

C 打設完了後、仮受けジャッキ台を作成し、建築物を仮受けします。

D 仮受けジャッキで建築物を水平レベルまで修復します。

E 杭頭部まで埋め戻しを行った後に、モルタルを充填し、杭頭部を寝巻きします。

F グランドラインまで土を埋め戻し完了です。